各種予防接種

各種予防接種

各種予防接種

生後2ヶ月~1歳までの間に約10回もの予種が必要です。
BCG、二種混合(DT)、三種混合(DPT)、麻疹風疹混合(MR)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水痘(みずぼうそう)、日本脳炎、ヒブ(hib)、肺炎球菌など、各種接種相談も行なっております。 まずは、受付にてご相談のうえ予約をお取りください。

予防接種について、受けたほうがよいのか、何から受けたらよいのか、何か副反応が出たらどうしようかななどといろいろ不安をもたれているご両親も多いと思われます。
予防接種は、伝染病が脅威であった時代には集団接種によって大多数に免疫を与え、それにより伝染病の流行を阻止しようとする集団接種の意義が大きかったのですが、最近では被接種者個人のニーズにしたがって各個人にもメリットがあり、また社会にも役立つ個別接種に変わりつつあります。

予防接種について

BCG 二種混合(DT) 三種混合(DPT)
麻疹風疹混合(MR) 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) 水痘(みずぼうそう)
日本脳炎 ヒブ(hib) 肺炎球菌

BCG

赤ちゃんが、結核にかかると容易に粟粒結核や結核性髄膜炎になり、命に関わったり、知恵遅れなどの後遺症を残すことがあります。
BCGを受けて結核の予防をはかりましょう。
接種時期は、生後3ヶ月から生後6ヶ月までです。
生後6ヶ月を過ぎると公費による接種は出来なくなります。
生後3ヶ月になったお子さんは、出来るだけ早くBCG接種を受けてください。
副反応は、腋窩リンパ節が腫れることがありますが、自然治癒しますので、ほとんど問題ありません。
接種後、1~2ヶ月は接種部位がじゅくじゅくします。(正常反応)


二種混合(DT)

ジフテリア、破傷風の混合ワクチンです。
すでに百日咳に羅患した小児が対象となりますが、わが国の予防接種法の取り扱いでは、任意の接種になります。
DTI期初回は、生後3~90ヶ月未満で2回接種。
1期追加接種は、1期初回接種後、12~18ヶ月です。
副反応は、DPTとほぼ同じです。
破傷風ワクチン(T)だけの接種も可能です。


三種混合(DPT)

DPT、すなわち百日咳、ジフテリア、破傷風の混合ワクチンです。
接種時期は、生後3ヶ月から90ヶ月(7歳6ヶ月未満)までです。
第1期初回接種(3回受ける)は、生後 3~12ヶ月に完了するのが望ましいでしょう。
その後、1年から1年半の間に1期追加接種(1回)をうけます。
第2期接種は、DTとして11~12歳(小学校6年)で1回接種します。
百日咳、破傷風はおかあさんから免疫をもらわないため、赤ちゃんのかかる病気です。
このため、接種時期は、生後3ヶ月を過ぎたらできるだけく早く受けるのが理想です。
副反応は、局所反応、(注射部位の発赤、腫脹)が最も多く、初回接種で約20%ほどです。
(生後1歳以下で、且つ年齢が小さいほど局所反応は少ないと言われています。)
その後、接種回数を増すごとに少しづつその頻度は増えますが、5cmを超えるものは、9~10%位であり、自然に冶ります。
接種後の発熱頻度【37.5度以上】は、3~4%で少なく、全身的な副反応はほとんどありません。


麻疹風疹混合(MR)

麻しんウイルス及び風しんウイルスを弱毒化してつくったワクチンで、平成18年4月から2回接種となりました。
1歳~2歳の間に麻しん又は風しんにかかる可能性が高いので、1歳になったらなるべく早く1回目の予防接種を受けてください。
2回目の接種は小学校就学前の1年間(年長児)が対象となります。
また、MRワクチン1回目を受けたお子さんが、2回目の接種を行うことになるので、どちらか一方を罹患した場合は対象となりません。


流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

任意接種ワクチンです。
男の子が思春期におたふくかぜにかかると睾丸炎を併発して、将来に影響を及ぼすことがあり、また、無菌性髄膜炎を起こすこともあり、非常にまれではありますが難聴になることもあります。
小さいうちに(1歳を過ぎれば可)予防接種を受けておきましょう。
一度接種をすれば、ほとんど終生免疫ができます。
副反応としては、接種2~3週間後に一過性の耳下腺膨張や発熱が2~13%、接種2~4週間後に無菌性髄膜炎が数千例に1例ほど認められることがあります。


水痘(みずぼうそう)

任意接種ワクチンです。
水痘は子供がかかると軽くすむことも多いですが、中には重症化することもあり、治癒するまでに1週間以上かかります。
跡が残ることもあり、できれば予防接種(1歳過ぎより可)を受けたほうが良いでしょう。
しかし、水痘ワクチンは他のはしか、おたふく、風疹ワクチンとは違って予防接種をしていても12~15%の子が水痘にかかります。
はしか、おたふく、風疹ワクチンは接種していれば、90%以上の人は、かかりません。
しかし、かかっても非常に軽くすみますので、接種をする意味があります
。 副反応は、健康小児、成人では、ほとんどみられません。


日本脳炎

第1期 初回接種は、生後6~90ヶ月(標準として3~4歳)で、1~4週間隔で2回接種します。
第1期  追加接種は、初回終了後、おおむね1年後に接種します。
急いですることはなく、生後36ヶ月(3歳)で接種することが望ましいと考えられます。
第2期は、9歳以上、13歳未満(標準として小学校4年生)の接種になります。
副反応は、少なく、発熱は接種後2日以内に1%以下にみられます。
注射局所の発赤、腫脹、及び痛みがみられることもありますが心配ありません。
また、日本脳炎第2期接種(乾燥細胞日本脳炎ワクチン)が平成22年8月27日付の予防接種実施規則の改正により接種できるようになりました。
対象年齢は9歳~13歳未満。
これに伴い、日本脳炎第1期未接種者(3歳~7歳半までは通常通り接種可能なので、7歳半を超えてしまった未接種者)は、第2期の期間(9歳~13歳未満)に第1期未接種分の接種が可能になります。


ヒブ(hib)

細菌性髄膜炎は小児では最も重篤な感染症として知られています。発症年齢は1~2歳児が最も多く4歳までの子どもが大部分をしめています。
その中でもインフルエンザ菌b型(Hhemophilus influenza type B)による髄膜炎は全体の43.0%を占めています。
5歳未満では年間500~600人ほどの子どもがこの病気に罹患し死亡したり、大きな後遺症を残したりしている恐ろしい病気です。
このインフルエンザ菌b型による髄膜炎や喉頭蓋炎を予防するのがHibワクチンです。
Hibワクチンはすでに世界では1980年代後半から導入され、現在ではアジア、アフリカを含む100カ国以上で接種されており、98カ国では定期接種になっています。
予防効果は絶大でHibワクチンを導入した国ではHib髄膜炎はほぼ0にまでなくなっています。
副反応はほとんどなく、安全性は高く、有効率はほぼ100%といわれています。
接種の方法は、生後2カ月齢以上5歳未満の任意接種となりますが、生後2カ月齢以上7ヶ月齢未満で接種することが標準的に勧められており、生後3カ月でBCG接種後4週間あけて(生後4カ月齢)からのDPT接種との同時接種が可能で左右両腕にDPTとHibワクチンをそれぞれ接種することが可能ですし、接種日を変えて接種することも可能です。接種回数はDPTと同じで1期3回、1年後に追加1回の計4回接種です。
ただし、生後7カ月齢以上12カ月齢未満の場合は、初回免疫は2回で4~8週の間隔で、追加免疫は初回免疫後おおむね1年の間隔をおいて1回です。
接種開始年齢が1歳以上5歳未満の場合は通常1回のみの接種になります。
詳しくは電話でお問い合わせ下さい。


肺炎球菌

小児の感染症の中で肺炎球菌によって起こる疾患は多く、重篤なものとして細菌性髄膜炎や敗血症がよく知られています。
細菌性髄膜炎の起炎菌としては、インフルエンザ菌b型(予防としてHibワクチンが接種可能)が60%、肺炎球菌が30%で合わせて90%の細菌性髄膜炎が予防可能となります。
細菌性髄膜炎では肺炎球菌性髄膜炎がHib髄膜炎より死亡率は2倍くらい高くなっています。(Hibが14.6%、肺炎球菌は28.7%の死亡率)。
また、小児菌血症(血液内で細菌が増殖する)の起炎菌は肺炎球菌が72%と最も多く、Hibも16%を占めています。
細菌性肺炎や頻度の高いものとして中耳炎の起炎菌としても、肺炎球菌は最上位に位置しています。
肺炎球菌ワクチンは世界40カ国以上ですでに小児の定期接種として使われており、その安全性と有効性は広く認知されており、有効率は95%以上といわれています。
日本でもHibと同様に早く定期接種になることが望まれているワクチンです。


その他

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